栄光の国鉄急行列車

2008年11月8日新設


<四国の急行>

阿波〔AWA〕 DC急行

 四国の玄関、香川県高松駅から、各列車は、西に向かって進みますが、すぐに高松市内でUターンして東に向きを変えて徳島へ向かっていた急行列車。この阿波は、他の予讃本線、土讃本線の急行列車に比べると、走行距離も編成も短く、性格が異なる列車と言えます。

 急行阿波は、高徳本線、徳島県の県庁所在地の徳島駅まで結んでいた急行で、高松〜徳島間の気動車準急阿波として、1959年9月29日に、新設され、1968年10月1日には、急行阿波に格上げされました。国鉄末期の1986年11月改正では、10往復となり、四国の急行列車としては最大となり全盛となりました。

 写真は高松駅で出発を待つ、急行阿波です。車両は、キハ28 2433、1975年8月21日撮影。この頃のHMは、白地に文字だけのシンプルな物が使われていました。

 FH000029.jpg (57642 バイト)急行<阿波>キハ28 2433 高松駅にて 1975年8月21日撮影

 急行阿波は、JR化後も9往復が存在しましたが、高徳線(JR化後高徳本線→高徳線に改称)に初のDC特急うずしおが新設された1988年4月1日に特急に変わって廃止される運命でしたが、同じ高徳線を走る急行むろとの列車名が阿波に変更されたため、急行阿波としては、幸運にも延命されました。しかしむろとから受け継いだ2往復(高松〜牟岐間)も1990年11月21日には、特急化され廃止されました。

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