栄光の国鉄急行列車

2010年5月26日新設


本州〜九州間の急行

玄海〔GENKAI〕  PC急行 EC急行  

 関西と九州を結んでいた長距離急行。急行玄海の歴史は古く、1951年(昭和26年)4月1日に新設された大阪〜博多間の臨時急行が、そのルーツです。1952年9月1日には、平仮名で、げんかいと命名され、同時に定期列車化されました。列車名の玄海(げんかい)は、九州北部に広がる玄界灘に因んだもので、九州へ向かう列車としては、わかりやすい名前でした。1956年11月19日には、京都(上り大阪)〜門司間のPC急行として、漢字で玄海と命名されました。

 その後、複雑な経緯を辿りますが、1968年(昭和43年)10月1日には、それまではやともと名乗っていた名古屋〜博多間の475系電車急行の名前になりました。

 写真は、大阪駅で発車を待つ急行玄海です。1968年頃、TAKEMASU様が撮影された貴重な写真です。車両は交直流急行電車475系、先頭車は、クハ455、60HZ専用のクリームの細帯が見られます。編成は10両編成で、長距離急行に相応しく、ビッフェも営業していました。

genkai.jpg (76967 バイト) 急行<玄海> 大阪駅にて 1968年頃 TAKEMASU様撮影

 下の写真も、大阪駅で、出発を待つ急行玄海です。1968年頃、こーちゃん様が撮影された貴重な写真を掲載しています。車両は大阪側の先頭車475系クモハ475です。

5-10genkai.jpg (25745 バイト) 急行<玄海> 大阪駅 1968年頃 こーちゃん様撮影

 玄海は、1972年3月15日の山陽新幹線、岡山開業により、運転区間が、新幹線連絡の岡山〜博多、熊本間の3往復になりました。

 写真は、岡山駅で撮影した急行玄海です。この頃には、既にHMは取り付けられていませんでした。1974年8月6日撮影、車両は、60HZ、50HZ共用の457系です。

FH000135.jpg (45846 バイト) 急行<玄海>457系 岡山駅にて 1974年8月6日撮影

 その後、1975年3月10日の山陽新幹線、博多開業により、その他の在来線特急や急行と共に、残念ながら廃止になりました。

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