ローカル私鉄紹介

    岩手開発鉄道         更新 1997.8.31         PAGE 1

東北、岩手県の複雑な海岸線が連続する太平洋岸に岩手開発鉄道という私鉄があります。この岩手開発鉄道は大船渡市の海岸近くの赤崎から盛を通り内陸部の岩手石橋を結ぶ石灰石輸送が中心の鉄道で、現在、旅客輸送は行われていません。

路線は単線、非電化で全長11.5kmの鉄道です。

地図

 1992年3月まで盛から岩手石橋間で旅客輸送が行われており、個性的な気動車が単行で走っていました。

岩手開発鉄道岩手開発鉄道  盛付近

写真は旅客輸送が行われていた1985年5月に訪れた時のものです。東北新幹線で盛岡まで行き、盛岡から国鉄山田線、開業1年目の第3セクターの鉄道、三陸鉄道南リアス線を経由して盛まで行きましたが、その道のりは遠くまさに奧の細道の鉄道です。

この鉄道には、キハ202という名物気動車が走っていました。

キハ202気動車キハ202 盛にて

このキハ202は、岩手開発鉄道のオリジナル車両で、1968年の新潟鉄工所製の割と新しい車両ですが、そのスタイルは正面切妻の2枚窓で、無骨な中になにか愛嬌のある気動車です。

この他にキハ301という気動車がいました。このキハ301は北海道の夕張鉄道よりやってきた車両で、キハ202とは対照的な丸みのあるスタイルをしていました。

キハ301気動車キハ301(左)とキハ202(右)盛にて

キハ301は1952年の新潟鉄工所製で元は夕張鉄道のキハ202でした。

この鉄道は国鉄盛駅から日頃市をへて国鉄釜石線平倉駅に至る28kmあまりの鉄道として、官民一体で計画され、戦時中に工事をはじめたものの、資金難で一時中止、その後再開され、1950年に盛〜日頃市が開通しました。

その後、長岩鉱山からの石灰石輸送が主体となり、1957年に小野田セメントへ原料の石灰石を運ぶために、盛〜赤崎間の貨物専用線が開通、さらに1960年に内陸側も長岩鉱山がある、岩手石橋まで路線が延長されました。

キハ202カーブ岩手石橋へ向かう気動車キハ202

開業当初より、乗客は少なく、貨物輸送に比べて極端に旅客輸送が少ない鉄道でしたが、1993年3月末で旅客営業がとうとう廃止されてしまいました。

キハ202単行岩手開発鉄道 1985年5月

キハ202は入換用車両として盛機関区で働いているはずですが、最近の状況は知りません。岩手開発鉄道は今も健在であり、再度訪れてみたい鉄道のひとつです。

 


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