ローカル私鉄紹介

 下津井電鉄      更新 2003.7.14      PAGE 0

(特別編)1965年の下津井電鉄

 下津井電鉄の路線は、元々国鉄宇野線の茶屋町〜下津井21.0kmの路線がありましたが、1972年3月末で、茶屋町〜児島間14.5kmが他のローカル私鉄と同様に乗客の減少により廃止となりました。四国へ行く途中、茶屋町に停車している小さな電車は見たことがありますが、鉄道の写真撮影を始める前の事であり、路線が茶屋町まであった時代の写真は残念ながら持っていません。

 そこで、今回、1965年当時の貴重な下津井電鉄の写真をSakakura様より提供を受けましたので、これらの写真を元に路線が茶屋町まであった頃の下津井電鉄の様子を紹介致します。このページの全ての写真の撮影者はSakakura様です。

SF29.jpg (27439 バイト)児島小川駅に停車する混合列車 1965年12月21日

 この写真は鮮魚台付き電車+貨車の混合列車です。路線が茶屋町まであった頃は、貨物輸送も行なわれていました。下津井電鉄では、1949年の電化後、貨物は機関車が牽引するのでなく、電車が牽引していました。ホームには積み込み前の貨物も見られ、この頃の雰囲気がよく伝わってきます。この電車は元ガソリン気動車カハ50〜55を電動化したクハ50〜クハ55のグループで、この頃はモハ52、55、65が在籍しており、この何れかと思われます。鮮魚台(バケット)付きの車両は、旧型の気動車でよく見られましたが、電車では珍しく、下津井駅の車庫内で保存されていたクハ5を見たとき、風貌は気動車、車番は電車であり、非常に奇妙な車両と思いました。

SF30.jpg (36772 バイト)東下津井付近を走行する鮮魚台付電車 1965年12月20日

 この写真は、東下津井付近を走行する鮮魚台付電車。塗装は新造車の電車と異なりクリームとマルーンの2色塗装でした。

SF27.jpg (49271 バイト)東下津井付近を走行するモハ101+クハ21 1965年12月20日

 この2両編成の電車は、下津井電鉄最初の新造電車、モハ101+クハ21で1951年9月に日立製作所で製造されました。日立製の車両はこの2両のみで、他の電車と制御方式が異なる事から、連結運転ができず予備車扱いが多かったと聞いています。又路線縮小時に廃車となったため、カラーの走行写真は非常に貴重と思います。同じ様な運命を辿った車両として琴電の10000形があり、こちらも性能の割に短命で終わりました。

FS00.jpg (53545 バイト)東下津井付近を走行するモハ104+サハ2+クハ25 1965年12月20日

 この3両編成の電車は、貫通式固定連結車両のモハ104+サハ2+クハ25です。この3両の履歴は少し複雑で、モハ104は元々はガソリン気動車のカハ54で、これを電化時に鮮魚台付き電車クハ54に改造し、更に1964年3月にクハ54を写真の様な通常の電車スタイルのモハ104に再改造しています。クハ25も元々はガソリン気動車カハ8で、電化時に制御車クハ8に改造、更に1964年3月に写真のクハ25に再改造されました。又、中間車のサハ2は元栗原電気鉄道のモハ2402を1955年に購入し付属車に改造したもので、このサハ2は、路線縮小後もモハ102+サハ2+クハ22という編成で、生き残っていましたが、モハ104とクハ25は路線縮小時の1972年に廃車されました。

SF02.jpg (28591 バイト)琴海付近を走行する鮮魚台付電車 1965年12月20日

 この写真は琴海付近を走行するガソリン気動車をカハ50〜55を電車化した鮮魚台付電車です。ガソリン気動車カハ50〜55のグループは、1934年〜1937年にかけて加藤車両にて製造された半鋼製4輪ボギー車で、エンジンは米国製のオーケッシャ6MKを搭載していました。

SF01.jpg (32501 バイト)東下津井付近を走行する鮮魚台付電車 1965年12月20日

 この写真は東下津井付近を走行する鮮魚台付電車です。連結器は、貨車が牽引出来る様に自動連結器の他にスクリューカプラーとバッファーを備えていました。

 又下の写真は下津井駅構内の一番奥で待機するクハ5*?です。下津井駅構内の自社工場にはいつも不思議なものが置いてありましたが、写真の横のボンベは移動式の溶接機?、この狭い工場で大掛かりな車両の更新を行っていました。

SF28.jpg (34037 バイト)下津井駅構内に停車するモハ5*? 1965年12月20日

参考文献 下津井電鉄70年史/下津井電鉄株式会社

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